もしイッちゃんが自伝を書いたら

11月もあっという間に最終日……今朝も起きるとノヴォシビルスク動物園のライブカメラを開いて、ゲルダお母さんとロスチク君が一緒にいることを確認してから家を出ました。
夜もいそいそと帰宅、パソコンを開いて、親子が一緒にいるのを確かめてほっと一息。
「時よ、止まれ!」と心の中で念じながら、今日も眠りにつきます。(TT)

読書の秋。毎年この季節になると、しろくまの本を何か載せようと思いながら、気づくといつも冬……
今回もそうなりつつありますが、各地のホッキョクグマたちのことを考えながら、この本のことを思い出しました。

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一番好きなしろくま本を挙げるとすると、真っ先に浮かぶのが、児童書では『北極のムーシカミーシカ』、大人向けの本ではこの『雪の練習生』。
敬愛する多和田葉子さんの小説で、単行本・文庫本ともしろくまの装丁が素敵。
つい最近、英訳が刊行され、話題になっているそうです。

私がホッキョクグマと出会ったきっかけは亡きクヌートでしたが、そのクヌート、母トスカ、祖母の三世代の物語が、動物/人間、わたし/あなた、語る/語られる、等々の境界を軽々と跳び越えて描かれる、めくるめく物語。
読んでいるうちに、だんだん自分も真っ白でふかふかの生き物になった気分に……自分の輪郭が変わっていくというか、五感が研ぎ澄まされていくような感覚を味わえます。(^_^)
とりわけクヌートの祖母の生きたソ連、母の生きた東ドイツの雰囲気や、実在した女曲芸師ウルズラとトスカの関係はこの本で初めて知り、ますます興味が湧きました。

親子三代のホッキョクグマの自伝 - 伝記。こう書くと、ぜひとも自伝を書いてほしいホッキョクグマたちの顔が何頭も浮かびます。
先日のロシア旅行の前、妹にこの本を貸したら泣きながら徹夜で読んだそうで、ゲルダやイッちゃんが自伝を書いたら面白いんじゃないかという感想をもらいました。
ムルマさん、ゲルダさん、イッちゃんの三世代の自伝……野生から動物園へ、ロシアから日本へ続く物語が語られるとしたら、想像しただけでわくわくします。

(おまけ)
さいたまトリエンナーレ2016(~2016年12月11日)
この本をモチーフに、期間限定のインスタレーション「白熊の部屋」が登場。
読み跡のついた『雪の練習生』が並ぶ本棚、囲まれてみたい……(^-^)

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Commented by Natsuko at 2016-12-05 22:23 x
素敵な本を紹介してくださってありがとうございます♪
『北極のムーシカミーシカ』『雪の練習生』の2冊、さっそく購入しました♪
これから読むのが楽しみです♪
Commented by vedett-melk at 2016-12-10 22:01
> Natsukoさん
ありがとうございます☆ どちらもタイプは違いますが、素晴らしいフィクションです。
楽しんでいただけたら嬉しいです^_^
by vedett-melk | 2016-11-30 23:48 | しろくまの本棚 | Trackback | Comments(2)