2日目(モスクワ動物園④)

お隣のペアが思い思いの場所でお昼寝している間、ふたたびムルマさんのもとへ。
(すぐ隣なのですが、どちらも目が離せず、行き来のタイミングに悩みます。)

14:00過ぎ、ムルマさんはお目覚め。ふさふさの毛並みで、展示場内を練り歩いていました。

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今回、初めてのロシア動物園巡礼では、最初にお会いするホッキョクグマはモスクワ動物園のムルマさん、と決めていました。
2012年末にミルクが生まれて以来、彼女のルーツを知りたいと思い、釧路市動物園を応援しているツヨシプロジェクト発行の冊子「クルミの嫁入り物語」を取り寄せたのをきっかけに、母親のクルミが生まれ育った釧路市動物園を訪ねたり、伯父さんのアイスの住む王子動物園を訪ねたり、ミルクと血縁のあるクマたちに会いに行くことを続けています。(東山のオーロラさんにはまだお会いできていませんが……)

母方であるクルミの両親(タロさん、コロさん)はすでに亡くなっているため、お会いすることがかなわない一方、父方の豪太のご両親(ウンタイさん、ムルマさん)が健在でモスクワ動物園に暮らしていることを知り、ぜひともお会いしたいと思っていました。

それまでは夢のまた夢(xx)だったロシア行きを少しずつ真剣に考え始めたころ。世界各地のホッキョクグマについて日々詳しく紹介してくださっている方のブログで、豪太のお父さんであるウンタイがすでに世を去っていたことを知りました。
亡くなった時期は不明だそうですが、もっと早く会いに行くことができていたらと思うと……無念でなりません。(TT)
すると、祖父母のうち唯一存命のムルマさんがお元気でいるかどうか気がかりで仕方なく、それなら自分の目で確かめてこよう、と決めました。

その後、モスクワ動物園をはじめ、会いたかったクマたちのいる動物園をリストアップし、数か月がかりで旅程をまとめ……ちなみに、ロシア行きを決めた理由には、年明けにもうひとつニュース(こちらは朗報)がありましたが、それについてはのちほど。
旅の前半は、これまで何頭も育て上げてきた立派なお母さんとその娘たち、後半は昨年生まれた赤ちゃんとそのお母さんたち、というふうに、ルートを組むうちに自然とテーマが固まっていきました。
(本当はもう何園か訪ねたかったのですが、時間と予算の関係で断念(xx))
もちろん、それぞれのパートナーに会うのも楽しみに。


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ムルマさん、ここでウンタイさんと一緒に暮らしていたんですね。豪太をはじめ、ここで何頭も赤ちゃんを産み、育て上げてくれたんですね。 豪太も、孫のミルクも、日本で元気に暮らしています。
こうしてムルマさんのお近くにいられるだけで幸せでした☆

話を戻すと、今回、ロシアの動物園を初めて訪ねて、いくつか洗礼とも呼べる体験がありました。
ムルマさんの前にいたとき、私の後ろのほうから時おり、リンゴらしき果物が投げ込まれているのに気づきました。
あまりの人だかりでよく見えず、中に投げ込まれたものが見えて初めて気づくという具合で、少し人が引いたタイミングに後ろを振り返ってみても、飼育員さんらしき人は見当たりません。

15:00ごろ、ムルマさんがこちらををしきりに気にしています。どうなさいましたか?

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え?!(◎◎)

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それって、アイス?!(/-\*)

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目の前のプールにぽちゃんと落ちたのは、紛うことなきアイスクリームの入ったカップ。
何が起きたのかよく分からず、投げ込まれた瞬間、カメラを構える手が止まりました。
(そのため肝心な瞬間の写真がありません……)

その間、ムルマさんは、水の上を漂うカップが近づいてくるのをじーっと待ち、岸に流れ着くと器用にひょいと持ち上げて陸に上げ、中身を舐めてしまいました。お客さん(私以外)は大歓声。

たしかにこの日は蒸し暑く、大人も子供も、アイス片手に歩く人とよくすれ違いましたが、だからといって、ホッキョクグマにアイスを投げるという行為は……しかも、子供が大勢見ている前で大人がそれをやってみせて、周囲も喜んでいるというのはいったい……

私が見ていたかぎりでは、三頭とも食事の時間がきちんと決まっていて、基本的に奥の部屋から持ってきた(出された)ものを食べていました。飼育員さんが外から投げ込んだりはしていないようです。

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14:30過ぎ、こちらはリンゴ。
アイスを見てしまったあとでは、リンゴのほうがまだましに思えてきました(**)

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またひとつ、今度はプールに投げ込まれました。素早く反応するムルマさん。

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おいしそう。ではあるのですが、何ともやりきれない気持ちで眺めていました。

……リンゴを食べ終えたあと、不意にこちらを見つめるムルマさん。

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ムルマさん、どうなさいましたか?

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(おもむろに片手を挙げて、こちらに向かって動かすムルマさん。)
なんて可愛いの☆ まるで手を振っているみたいで、 喜んで手を振り返すお客さんもちらほら。

でも、この状況を考えてみると……これはいわゆる「おねだり」ポーズでは?!
ムルマさん、もしかして、また何かもらえるはずと期待しているようです……(/-\*)

ムルマさんを眺めながら思いました。今日はたまたま私が目撃しただけで、普段はもっといろんなものが日常的に投げ込まれているのかもしれない、と。
それがアイスやお菓子でなく、果物や野菜であることを願うばかりです。

初めてお会いできた嬉しさの中で、思いがけないカルチャーショックを感じた複雑な出会いとなりました。
落ち込みながらも、お隣のペアの様子を見に移動。次回で、モスクワ動物園の初日はいったん完結です。

(続く)

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Commented by Lala at 2014-10-05 15:50 x
ロシアの国民性というには。。
私もそれならリンゴの方がましって見てしまいました。
アイスのカップは食べないか心配です。
おねだりポーズ、確かに常に投げ入れられているのかもしれませんね。
リンゴならまだしも(?)どうか胃に何か残る物をあげないように願いたいです。

国内外しろくまブログの巨匠のところで拝見しましたが、ノヴォシビルスク動物園でもそういった一般客の投げ入れがあったそうですね。
日本ではあり得ないことですので実際に見られて驚かれてショックだったと思います。
Commented by vedett-melk at 2014-10-09 01:07
今回、投げ込み現場に初めて遭遇し、本当にショックでした。おねだりポーズは確かに可愛いのですが、その反面、まるでお客さんに日常的に餌付けされているように見えてしまい……今でも複雑な気持ちです。

幸い、このときはカップは食べずに中身を舐めているだけでしたが、もしかすると普段は、食べてはいけないものが投げ込まれたり、それを口にしてしまっていることがあるのかもしれません。今後それが減ることを祈るばかりです。(TT)

投稿までに必要以上に時間がかかっておりますが、このあと、ノヴォシビルスク動物園を含め、数園の様子をUPする予定です。
よろしければぜひご覧ください。
by vedett-melk | 2014-07-18 23:54 | ロシアの動物園 | Trackback | Comments(2)